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2019年の箱根駅伝はどうなる?
勝負のポイントはやはり“山”。 

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折山淑美

折山淑美Toshimi Oriyama

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posted2018/01/11 11:00

2019年の箱根駅伝はどうなる?勝負のポイントはやはり“山”。<Number Web> photograph by AFLO

今大会は6区での首位交代があった。次回大会、「天下の険」を制するチームはどこだろうか。

2区の区間賞選手、山の実力者が残る青学大。

 青学大の総合力の高さとピーキングのうまさを見せつけられた今大会の結果。次回大会の戦いを睨めば、主力の田村和希(4年)と下田が抜けるとはいえ、2区で区間賞を獲得した森田歩希(3年)が残るうえ、3年生になる竹石と4年生になる小野田という「山の実力者」も健在。小野田は順調に行けば次回は区間記録を更新する57分台で山を駆け下るのは必至で、竹石も今大会以上に記録を伸ばしてくる可能性が高い。

 山の大砲2人が順当に走るというアドバンテージを持っていれば、かつてはチームメイトが5区の神野大地(現コニカミノルタ)に絶対的な信頼感を持っていたように、他の区間の選手たちはプレッシャーを感じることなく自分の走りに集中できる。それはそのまま、青学大の勝ちパターンにも通じるのだ。

 逆に言えば、山で青学大に対抗できること――それこそが王者の5連覇を阻むためのキーポイントということになる。

青学大のライバルに成り得るのは東洋大。

 青学大に対抗できる“山”の戦力を持つチームの筆頭格は、今回5区で区間新を出した青木涼真(2年)と、6区を58分台の区間3位で走った佐藤敏也(2年)がともに次回大会も残る法大だろう。だが、総合力を考えると上位に食い込む可能性はあっても総合優勝までは難しい。

 そうなると青学大のライバルに成り得る可能性を持つ一番手は、やはり東洋大ということになる。今回は10区間で4年生1人だけというこれまでにない若いメンバー編成ながら、総合でも2位に食い込んだ。

 特に冒頭に述べたように1区から4区までの爆発力は素晴らしく、次回大会も前半戦は青学大にも優位に立てる可能性がある。さらに今回6区を走った今西も次回大会も残り、今回の経験を活かすことができる。仮に58分台に入ることができれば、6区で青学大の小野田に対しても1分以内の差で抑えられる。

 そうなると課題となるのが、今回青学大に1分半近い差をつけられた5区の山上りの差をどれだけ詰められるかということになる。今大会、上った田中龍誠(1年)が再び挑むのか、それとも別のクライマーを見つけ出すのか。いずれにせよ最低でも青学大相手に1分以内の負債で済むようにできれば、今回酒井監督が想定していた復路での平地勝負に持ち込める可能性が出て来る。

【次ページ】 主力が3年になる東海大も有力候補に。

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