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憲剛、小林悠とジュニーニョの教え。
初栄冠は「川崎の太陽」に照らされ。
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/12/29 11:30
憲剛のスルーパスからジュニーニョが決める。あの時代から10年、川崎は念願のタイトルを手に入れた。
10年の歳月を積み重ねて、大きな花が咲いたのだ。
'09年、ジュニーニョにインタビューした際、初タイトルへの思いをこう表現してくれたのを、よく覚えている。
「例えていうなら、自分の喉からここ(胸元)でずーっと何かが止まっているようなイメージなんだ。誰かがポンと叩いてくれれば、すぐに吐き出せそうだよ(笑)。それがタイトルなんだ」
J1復帰後の初挑戦から10年の年月を積み重ねて、ようやく胸のつかえは取れた。
中村憲剛と小林悠という2つの芽は、「川崎の太陽」に照らされて育ち、やがて大きな幹になった。そして「川崎の宝」である鬼木達監督のもと、リーグチャンピオンという大きな花を咲かせたのである。