ドイツサッカーの裏の裏……って表だ!BACK NUMBER
ブンデスリーガはなぜ弱くなった?
代表とは真逆、欧州で存在感低下中。
text by
遠藤孝輔Kosuke Endo
photograph byAFLO
posted2017/10/19 07:00
ネイマールら擁するPSGに完敗したバイエルン。アンチェロッティ監督との確執が噂されたロッベンら選手たちは、新体制で逆襲なるか。
今季欧州カップ戦のドイツ勢戦績を見ると……。
ここまでの欧州カップ戦におけるドイツ勢の戦績を羅列してみよう。カッコ内は今シーズンの結果も反映された最新のUEFAクラブランキングだ。
■バイエルン(4位)
CL本戦 1勝0分け1敗/3得点・3失点 ※グループB3位
■ドルトムント(9位)
CL本戦 0勝0分け2敗/2得点・6失点 ※グループH4位
■フライブルク(93位)
EL予備戦 1勝0分け1敗/1得点・2失点 ※すでに敗退決定
■ヘルタ・ベルリン(113位)
EL本戦 0勝1分け1敗/0得点・1失点 ※グループJ4位
■RBライプツィヒ(97位)
CL本戦 0勝1分け1敗/1得点・3失点 ※グループG4位
■ホッフェンハイム(129位)
CL予備戦 0勝0分け2敗/3得点・6失点 ※すでに敗退決定
EL本戦 0勝0分け2敗/2得点・4失点 ※グループC4位
■ケルン(129位)
EL本戦 0勝0分け2敗/1得点・4失点 ※グループH4位
PSGに完敗のバイエルンはハインケス再任のドタバタ。
チャンピオンズリーグもヨーロッパリーグも2節終了時点では、5クラブがグループ最下位に沈む体たらく。本選でドイツ勢唯一の勝利を記録しているバイエルンにしても、戦前にCL優勝候補と謳われたほどの競争力を示せていない。
むしろ並みの強豪に成り下がった印象で、周知のとおり、パリ・サンジェルマンには0-3と完膚なきまでに叩きのめされた。その敗戦直後にカルロ・アンチェロッティを更迭し、2012-2013シーズンかぎりで監督業を退いていた老将ユップ・ハインケスを担ぎ上げるドタバタぶりだ。
英国の大手ブックメーカー『ウィリアムヒル』のCL優勝オッズを見ると、レアル・マドリー、パリ・サンジェルマン、バルセロナに次ぐ4番手タイの評価(8倍)になっている。