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田中、ダル、前田が挑む世界一!
日本人のポストシーズン快投史。
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byAFLO
posted2017/10/13 13:30
インディアンスは昨年のア・リーグ覇者であり、今季も9月に22連勝を記録。その勢いを止めた田中の功績は大きい。
ダルビッシュと田中はワールドシリーズで勝てるか?
そんな圧倒的なパフォーマンスの上原の陰に隠れてしまうが、当時レッドソックスのセットアッパーの1人として活躍した田澤のパフォーマンスも日本人選手の中では抜き出ている。
田澤はトミー・ジョン手術から完全復活した2013年、先発から救援に完全転向。上原への橋渡し役として同年のポストシーズンでも様々な場面で起用され、計13試合に登板して7回1/3を投げて1失点、1勝6ホールドで前出の岡島に次ぐ好成績を残した。
とくにタイガースとのア・リーグ優勝決定シリーズでの“三冠王”カブレラとの3度の対戦では、試合終盤の勝負どころで空振り三振と内野ゴロ2つと完ぺきなパフォーマンスを見せた。
今年はダルビッシュと田中がともにワールドシリーズに進出する可能性がある。そうなれば、松坂以来となる史上2人目の日本人の勝利投手が誕生するかも知れない。