甲子園の風BACK NUMBER
“アゲアゲホイホイ”の大ブーム!
夏の甲子園、注目のブラバン応援紹介。
text by
梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2017/08/04 07:00
2020年には共学になる予定の横浜高校。男子校ならではの迫力ある応援がどのように変わるのかは未知数だ。
沖縄の応援をサポートし続ける市立尼崎高校吹奏楽部。
郷土色という点では、沖縄代表校の『ハイサイおじさん』も外せない。
沖縄代表校のアルプススタンドには、沖縄出身者も多く集う。彼らが吹く本場の指笛が聴こえてくると、「沖縄代表の試合」とわかるほど郷土色が豊かだ。
ちなみに、興南など沖縄代表校の応援は、遠方につき経費の面などから吹奏楽部が来られないことも多いので、兵庫県の市立尼崎高校吹奏楽部が担当するのが恒例となっている。同吹奏楽部は、130回以上の甲子園“出場”を誇る。
内藤哲也、中邑真輔、武藤敬司らの曲が響きわたる!
個性的な応援では、明桜の『MISSION SURVIVOR』がとてもカッコいい。
甲子園でアイドルグループ「私立恵比寿中学」の曲を応援に取り入れている学校はほとんど見かけないが、彼らの応援は、メガホンやタオルを勢い良く回し、スピード感と一体感がたまらない。
プロレス曲で攻める神戸国際大附の応援も、抜群の個性を誇る。
プロレス好きの青木尚龍監督のリクエストで、ブルーザー・ブロディの『移民の歌』や、小橋建太、内藤哲也、オカダ・カズチカ、中邑真輔、武藤敬司など、徹底しているのが素晴らしいと思う。
野球部、吹奏楽部ともに長きにわたる伝統を誇る天理のオリジナル曲『ファンファーレ』(他校では通称『天理ファンファーレ』と呼ばれることが多い)は、得点時やヒットが出た時に、非常に多くの学校が演奏するが、元祖の迫力はひと味もふた味も違う。
1回で先頭打者が打席に立った際に、スローテンポの『ファンファーレ』を演奏するのが恒例だが、本家の重厚感と威圧感をぜひお聴き逃しなく。