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“アゲアゲホイホイ”の大ブーム!
夏の甲子園、注目のブラバン応援紹介。

posted2017/08/04 07:00

 
“アゲアゲホイホイ”の大ブーム!夏の甲子園、注目のブラバン応援紹介。<Number Web> photograph by Yukiko Umetsu

2020年には共学になる予定の横浜高校。男子校ならではの迫力ある応援がどのように変わるのかは未知数だ。

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梅津有希子

梅津有希子Yukiko Umetsu

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Yukiko Umetsu

 8月7日に開幕する、第99回全国高校野球選手権大会。懸命にプレーする球児たちを、アルプススタンドから「音楽の力」で応援する吹奏楽部も、ともに闘う仲間だ。

 中学時代から吹奏楽に明け暮れ、熱血ブラバン少女だった筆者は、コンサートホールの演奏とはまた違う魅力のあるブラバン応援にハマり、今年も地方大会から気になる応援を観戦。今大会の聴きどころを、完全吹奏楽目線で紹介したいと思う。

 今年全国的に大流行しているのが、なんといっても『サンバ・デ・ジャネイロ』の“アゲアゲホイホイ”バージョンだ。

 同曲は以前から応援に使われているが、曲に合わせて野球部や一般生徒がメガホンを振りかざしながら「ハイヤハイヤハイ!」「エッサエッサー!」などの掛け声から始まり、「アゲアゲホイホイ!」と一斉にコールする。

 コール自体はシンプルでわかりやすく、一般客もその場ですぐに真似できるということもあり、アルプススタンドはまるでフェスか何かと見まごうほどの異様な高揚感と一体感に包まれる。

 兵庫県の報徳学園発祥のこの応援は、今大会の出場校では、北海、花咲徳栄、木更津総合、高岡商がすでに応援に取り入れているが、他にもまだまだ増えそうな勢いだ。

「彼らは青森県民の期待を背負ってやってきたのだ!」

 郷土色が感じられる応援では、青森山田の『ねぶた節』を推したい。

 全国区的に応援が画一化されつつある現在、「ラッセーラー! ラッセーラー!」という勇ましい掛け声を聴いていると、「彼らは青森県民の期待を背負って甲子園にやってきたのだ」と、改めて背筋が伸びる思いだ。ちなみに『ねぶた節』の原曲は、橋幸夫のシングル『北回帰線』のカップリング曲だ。

【次ページ】 沖縄の応援をサポートし続ける市立尼崎高校吹奏楽部。

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