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優勝争いでもクロップに批判の声?
リバプールは“雑音”を消せるか。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2017/02/04 11:30
チェルシー戦後、クロップはトリックFKを決めた相手DFダビド・ルイスと談笑するなど、相変わらずバイタリティに満ちあふれている。
聖地アンフィールドを揺らすために最後まで戦う。
チェルシーとの大一番で、リバプールは勝者として試合を終えてもおかしくない内容を見せた。試合後のクロップ自身も前向きだった。
「チームは貪欲に戦っていた。ここまでの積み重ねを無駄にしないよう、最大限の成果を目指して最後まで戦う」
ジョルジニオ・ワイナルドゥムが同点ゴールを決めた瞬間のホームの熱気に話題が及ぶと、「どうせなら2点目が決まる瞬間を見てみたかったな。アンフィールドが揺れただろうに」と言って、チャーミングな一面も忘れずに見せている。リバプールにとって、情熱と理論を兼備したクロップは「天の思し召し」のような最適の指揮官であることは間違いない。
リバプールとクロップという理想的なコンビ。その様子を眺められる幸運なファンとして、ここから「現在の実力以上」の成果をあげられるのかを見守りたい。