筒香とロペスが不振でも、使い続けるのは当たり前。

――筒香選手、ロペス選手の主軸2人が揃ってスランプに陥ってしまいました。こういう時、監督としてできることは何でしょう？　やはり待つしかないのでしょうか。

「あまりできることはないと思う。ロペスは9月の月間MVPであり、筒香もシーズン終盤までいい成績を残していた。CSに連れてきてくれた選手たちを使い続けるのは当たり前のことだ。野球をやっていくうえで、打てる時、打てない時があるのは仕方がないことだし、誰にでも起こりえる。大切なのは、常にポジティブでいることだ。彼らはたとえ結果が出ていなくても、勝ちたいという思いを変わらず持ち続けていた」

――1勝3敗でファイナルステージ敗退となったわけですが、何が勝敗を分けたと考えていますか。

「投手陣の差だったなと思う。ジョンソン、野村、黒田、岡田（明丈）といった先発陣が揃い、しかも彼らはホームで投げられる。6回、7回まで投げさえすれば、後ろには最高といっても過言ではないリリーフ陣が待機していた」

来季の投手陣は山口俊の穴を埋めなければならない。

――そしてベイスターズはそこを打ち崩せなかった。

「打てなかったの一言に尽きる。カープは1番から4番まで全員が打点をあげるような活躍を見せていたが、うちにはその安定感がなかった。ただ、ジャイアンツを破り、カープにも3－0（第3戦）で1勝することができたわけで、それだけのチームになれたんだという手応えはあった。このレベルで戦うに十分な力があるチームになれたのだと、戦い終えてから感じることができた」

――今季の戦いを踏まえ、来季はどんな構想を描いていますか。

「梶谷を2番で起用したいという思いは変わらない。あとは外国人に結果を求めたい。積極的な野球を続けることで勝ちにつながるのではないかと信じている。投手陣は（巨人に移籍した）山口（俊）の穴を埋めなければならない。安定した成績を残せる先発が少なくとも4人、全員に10勝してくれとはいわないが、4人で40勝してもらえたら大きな助けになってくれるだろう」

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