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小学生チーム監督、国家資格受験。
馬原孝浩が歩む誠実な第2の人生。 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byNaoya Sanuki

posted2016/12/26 07:00

小学生チーム監督、国家資格受験。馬原孝浩が歩む誠実な第2の人生。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

馬原にとってソフトバンク最後の試合となった2011年日本シリーズ第6戦。それ以来となる「14番」を背負って未来ある球児とともに戦う。

「右肩を痛めているし、伝えられることはある」

 ホークスJr.は過去優勝1回、昨年は準優勝。今年のメンバーの中には、先日U-12アジア選手権で大会初優勝を果たした侍ジャパンU-12のキャプテンでありMVPと盗塁王にも輝いた星子天真がいる。このチームでもキャプテンを務めており、今大会の注目選手だ。

「大会までの練習は毎週土日に行っているのですが、土曜日は原則的に学校がある関係で顔を出せないことも多くて、チームには本当に申し訳ないなと思っています」

 つまりこの3カ月間は、ほぼ無休の日々を過ごしている。さらに年明けの1月にはまた新しい挑戦もある。ドラゴンズの浅尾拓也の自主トレをサポートすることになった。浅尾は右肩痛の影響で今季プロ入り後初めて一軍登板なしに終わっており、元ホークスで現ドラゴンズの三瀬幸司スカウトの協力を得て馬原に「弟子入り」することになった。

「プロのチームでコーチになることとは別です。今年1月もホークスの攝津や森の自主トレの手伝いをしましたが、このような形は今後も続けていきたいと思っています。プロのトップアスリートと接することは僕にとっても勉強になるし、挑戦になる。浅尾君も僕と同じ右肩を痛めているし、伝えられることはある。また、先日はバファローズで一緒だった坂口(智隆・スワローズ)からも申し込みがあったので受け入れるつもりです」

 馬原は馬原らしく、第2の人生もすべてに前向きに、そして全力で生きている。挑戦は無限だ。

「僕がやっていることは他人から見たら回り道もあるかもしれない。だけど立ち止まったら、勿体ないですから」

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