沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
2週連続で武豊戴冠の可能性は大!
砂の王者最右翼はアウォーディー。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2016/12/03 08:00
芝では条件クラスを抜けられなかったが、ダートに転向して一気に駆け上がったアウォーディー。そのまま中央GIまで制してしまうのか。
サウンドトゥルー、ノンコノユメの馬券圏内可能性は。
ここにも、勝ち切るのは難しいかもしれないが、確実に馬券圏内に来そうな馬がいる。名前までサウンズオブアースに似た、サウンドトゥルー(セン6歳、父フレンチデピュティ、美浦・高木登厩舎)だ。
この馬は8勝もしているし、昨年の東京大賞典の勝ち馬なのだが、重賞で2着2回、3着5回とブロンズコレクター的なところもある。特に、ここ3走連続3着と、崩れないが勝ち切れないレースがつづいている。JRAでのレースは、3着だった昨年のこのレース以来7走ぶりだが、今年も同じぐらい走れそうな状態にある。
ノンコノユメ(セン4歳、父トワイニング、美浦・加藤征弘厩舎)も、昨年は交流GIのジャパンダートダービーを含め4連勝していたのだが、チャンピオンズカップで2着に敗れてから、GIを2、4、2、4着と惜敗がつづいている。初騎乗のライアン・ムーアが新たな味を引き出すか、注目だ。
ハイレベルと言われる3歳牡馬はダートでも……?
今年の3歳牡馬は、ディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンドらクラシック出走組が「空前のハイレベル」と言われているが、ダート組もかなり強い。
古馬との初対決となった前走の武蔵野ステークスで2着となったゴールドドリーム(牡3歳、父ゴールドアリュール、栗東・平田修厩舎)、アウォーディーの半弟で、アメリカ三冠すべてに参戦したラニ(牡3歳、父タピット、栗東・松永幹夫厩舎)にも一発の可能性はある。
今年のフェブラリーステークスを勝ったモーニン(牡4歳、父ヘニーヒューズ、栗東・石坂正厩舎)も、2走前の南部杯のパフォーマンスが圧巻だったGI8勝馬コパノリッキー(牡6歳、父ゴールドアリュール、栗東・村山明厩舎)も、ここが叩き3戦目というのが不気味だ。