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女子バレー代表はなぜこの12人か。
世界一を狙うのに必要な4要素とは。
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byAFLO
posted2016/06/29 17:30
佐藤あり紗と座安琴希の本職はリベロ。リオ五輪は2人の守備職人を入れてディフェンス力アップを狙う。
「化学変化」に残された時間はあと40日。
しかしプラスに考えれば、その分伸びしろがあるということ。五輪開幕が迫る中、眞鍋監督はこう意気込みを語った。
「この4年間は、世界選手権、ワールドカップでベスト4にも入っていませんし、世界はさらに身長が高くなって、各国には絶対的なエースもいる。日本がそこを追求しても、すぐに大エースなんて出るわけがありません。身長が低いというところを逆にプラスにいかすしかない。サーブレシーブを含めたディフェンスというところはいっそう集中して準備をしていきたい。この40日で、日本のオリジナルの戦略、戦術を作っていきたい」
指揮官は今年何度も、「今のままでは、五輪切符は獲得できても、本大会でメダルを獲ることはとうてい無理。メダルを獲るためには『化学変化』が必要」と繰り返してきた。
厳しいポジション争いを勝ち抜いた12人が、最後の40日間でその「化学変化」を起こせるか。リオ五輪女子バレーは、8月6日、日本対韓国戦で幕を開ける。