サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
リオのピッチに立つ11人を完全予想!
遠藤航を中盤に固定すると……。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2016/05/31 10:30
守備面での成長が著しい大島僚太は、6月のキリンカップでA代表にも初招集されている。
守備から作り上げたチームに必要なピースは。
岩波の戦列復帰は、6月下旬から7月上旬の予定だ。シーズン中ということもあり、ゲーム体力や試合勘をゼロから取り戻さなければいけないわけではない。
ただ、リオ五輪は短期決戦である。対戦相手はアジアより手強い。コンディションに少しでも不安を抱える選手をスタメンに想定するのは、リスクを抱えてしまうことになる。岩波をCBの3番手として、OAを加える準備を進めるのがベターだ。ディフェンスから作り上げてきたこのチームにとって、最終ライン中央の安定は何よりの生命線である。
候補の1番手には、森重真人をあげたい。
'08年の北京五輪の経験者で、'14年のブラジルW杯を戦ったひとりでもある。彼自身がこれまで味わってきた悔しさは、OAとしての責任感を太く逞しくするはずだ。必要ならボランチでもプレーでき、リスタートのキッカーにもなれる。複合的な効果が見込める人選だろう。
最終予選の4人が全員故障したSBには誰か。
2人目はサイドバックだ。最終予選でDFラインの両翼を担った4選手は、サイドラインの外でケガと格闘している。
左右両サイドでプレーできる室屋成(FC東京)は、今シーズンのリーグ戦に一度も出場していない。左サイドのスペシャリスト山中亮輔(柏)は、代表の活動とケガが重なる不運に見舞われている。
ハビエル・アギーレ前監督指揮下で日本代表に選ばれた松原健(新潟)は、5月29日のJ1リーグで今シーズン初出場を果たした。しかし、彼は昨年のJ1リーグに1試合も出場していない。ぶっつけ本番で臨んだ最終予選は、本来のパフォーマンスにほど遠い出来だった。今後の回復に期待が寄せられるものの、連戦にどこまで耐えられるかには疑問符がつく。
最終予選に出場したサイドバックで、トゥーロン国際にただひとり出場した亀川諒史(福岡)も、岩波と同じく大会第1戦で負傷してしまった。幸いにも長期の離脱は避けられたようで、ひとまずリオ五輪の戦力として計算できそうである。