サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
リオのピッチに立つ11人を完全予想!
遠藤航を中盤に固定すると……。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2016/05/31 10:30
守備面での成長が著しい大島僚太は、6月のキリンカップでA代表にも初招集されている。
U-23にとっては眩しくても、長友なら溶け込める。
こうした状況を踏まえて、長友佑都の招集をインテル・ミラノに打診したい。
左サイドバックを基本としつつ、右サイドや中盤での起用も想定できる。トゥーロン国際で手倉森監督が今度の課題にあげた「スピード、パワー、持久力、タフさ」のいずれも、長友は高い次元で備えている。
U-23世代にとって、長友は眩しすぎる存在かもしれない。それでも、手倉森監督とは日本代表の活動を通してコミュニケーションが取れており、遠藤、大島僚太(川崎F)、浅野拓磨(広島)はキリンカップを戦う日本代表でチームメイトだ。植田も'15年1月のアジアカップをともに戦っている。チームに溶け込むまでに、それほど時間はかからないはずだ。
何よりも、彼自身が五輪の出場に前向きなのが頼もしい。
海外クラブとの折衝にあたる霜田正浩サッカー協会ナショナルチームダイレクターは、「オリンピックに行きたい、クラブが許せば日本のために頑張りたいという気持ちが選手にあって初めて、クラブと交渉ができるという感じです」と話している。招集のハードルは高いが、交渉の余地はあるはずだ。
「強引なシュート」という選択肢を。
3人目は金崎夢生だ。トゥーロン国際での日本は、ボールは握るもののチャンスを作り出せない展開に陥った。自分たちが狙いとするパターンへ持ち込むために、布石を打つことができていなかった。
たとえば、強引にでもシュートへ持ち込むことで、ブロックを敷く相手守備陣を引き出す狙いがあっていい。野津田岳人(新潟)の左足ミドルはそうした意味を持っていたものの、金崎を加えることで相手守備陣へのストレスを強めたい。シュートの意識が高く、泥臭くゴールへ飛び込む27歳は、久保や浅野と興味深い化学反応を見せるのではないだろうか。