炎の一筆入魂BACK NUMBER
“レッドマシンガン”化する広島カープ。
その中心には、あの外国人選手が……。
text by
前原淳Jun Maehara
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/04/01 10:40
中日時代のチームメイトによれば、ルナには優れたリーダーシップがあり、他の選手に対しても非常に細かい分析・検証をしていたという。
新井が打席で粘る姿勢は、天谷に伝わっている。
今季開幕から打線は固定されている。
打順固定によって選手個々の役割が明確となり、やるべきことが自ずと分かってきたように映る。
何より“つなぐ意識”が全員の打席で見られる――。
「新井が粘って四球を選ぶ姿勢は、次を打つ天谷に無言のメッセージとして伝わっている」
開幕から効果的な働きをしている中堅の活躍を、石井打撃コーチはそう明かしてくれた。さらに「打線の中でルナが一番つなぐ意識を持っている。そういう姿勢はベンチに与える影響も大きい」と最敬礼。打率や打点だけではない。ルナ加入によって、有形無形の効果を感じているようだった。
開幕から5試合、リーグ3位の得点数と、リーグトップのチーム打率を記録するなど好スタートを切った広島。
“レッドマシンガン打線”の中心には、広島への忠誠を誓う真っ赤な心を持ったルナがいる。