野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
横浜スタジアム買収で広がる「夢」。
発表された“未来予想図”がスゴイ!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byYDB「BALLPARK」
posted2016/01/23 10:40
ライトスタンドがないという、あまりに斬新な構造。でも街を歩く人にスタジアム内が見えるのは、結構いいかも?
打順に見立てた9つのキーワード。
夢である。なんとも壮大な夢である。
そこに至るためには、これまでジャーリーグを含め70以上のスタジアムを視察し研究、整理した結果、9つのキーワードが重要だと考えているそうだ。
その詳細を球団社長の言葉で以下にあげる。
ちなみに、この9つのキーワード。並びに関しても池田社長は「打順と同じ」と言っているので、その辺を加味しながらイメージしてみるとよいかと。
(1)COLOR(色)
「やはり世界中のボールパーク、スタジアムを見ていく中で、魅力的なボールパークは、どこもその街やチームを象徴するカラーで統一されています。ひとつ目にカラーを持ってきたのも、必ず塁に出てもらいたいという確実性の高い要素だからです。現状は他球団のカラーになっている席を、我々のカラーであるブルーに変えていくという過程を、今年のシーズン中に多少なりともお見せできると考えております」
(2)ENTERTAINMENT(イベント・演出)
「勝ち負けだけが、お客さんが球場に来るモチベーションであれば、どんなに強いチームでも野球というスポーツは2回に1回、3回に1回負けてしまう。その度ごとにお客さんを失うということになりかねません。やはり野球場の魅力、野球の魅力として球場の演出やイベント、音、映像等を、もっと魅力的なものに高めていきたいというふうに考えています」
(3)SEAT(シート)
「これまでエキサイティング・シート、ファミリーシート、スカイバーカウンター等、様々な席を作ってまいりましたが、やはり席を作るとなると、今度は席数自体が減るということにもなり得てしまいますが、まだまだ現状のシートで十分だとは考えておりません。いろんな球場を見ていく中で、毎年新たな席ができたり、新たな席種ができたり、そういう中で人々が介入する。『今年はこの席に座ったけど、あの席座ってみたいね』とか、人々が空間を移動していくためにも新たなシートを、もっともっと魅力的なシートを作っていくことは不可欠だと考えます」