詳説日本野球研究BACK NUMBER
ブレーク候補は前年の成績で分かる。
「二軍で長打率4割」を探すと……。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/01/25 10:30
ソフトバンクの上林誠知はブレーク必至。他球団なら即レギュラークラスだが果たして……。
西武の山川は完全なホームラン打者タイプ。
加藤翔平(ロッテ)は新人年('13年)のプロ初打席初球アーチがあまりにも鮮烈だった。同年のフレッシュオールスターで先制2ランを放ちMVP、クライマックスシリーズでも初戦で初打席ホームランを記録している。スイッチヒッターのチャンスメーカータイプでありながら、昨年もファームで長打率.426を記録している面白い選手だ。
山川穂高(西武)は完全なホームラン打者。昨年はファームでチーム最多の11本塁打を放ち、'14年は21本塁打を記録。昨年のファームでの長打率.478はむしろ物足りないくらい。そのくらい長打力には見応えがあり、中村剛也クラスに育つことが期待されている。
楽天では三好匠が長打率.419で目を引く。二塁には藤田一也が高い壁となって立ちはだかっているが、チーム内での期待値は高く、ここまでの歩みは順調。チーム内に押し寄せている新旧交代の波に乗りたい。