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代表選手のチームは? 優勝争いは?
ついにラグビー・トップリーグ開幕!
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph bySho Tamura/AFLO SPORT
posted2015/11/12 11:00
今季開幕前のトップリーグ・プレスカンファレンスでのヤマハ発動機の五郎丸とパナソニックの堀江。
W杯で戦った日本代表選手たちはどのチームに?
注目されるのは、やはりW杯を戦った日本代表の中心選手たちのプレーだろう。
昨季の決勝を戦ったのはパナソニックとヤマハ発動機。パナソニックにはフッカー堀江翔太、プロップ稲垣啓太、ナンバーエイトのホラニ龍コリニアシ、スクラムハーフ田中史朗、ウイング山田章仁がいる。ヤマハ発動機にはセンターのマレ・サウ、そして今や日本で最も注目されるアスリートとなったフルバック五郎丸歩が在籍している。
昨季4強の東芝には、キャプテンとして獅子奮迅の働きをみせたフランカーのリーチ マイケルをはじめ、日本代表歴代最年長出場記録を更新した37歳の鉄人ロック大野均、スクラムを支えたプロップの三上正貴、試合出場機会こそなかったが陰のキャプテンとしてチームを支えた前主将の廣瀬俊朗、フッカー湯原祐希と5人がW杯の日本代表に名を連ねた。
昨季はリーグ戦で1位になりながら準決勝で敗れた神戸製鋼にも、W杯で世界の強敵相手にスクラムを押し込んだプロップ山下裕史、フッカー木津武士、ロック伊藤鐘史、開幕直前に足を負傷しながら最後のアメリカ戦では復活したセンターのクレイグ・ウィングと4人がいる。
さらに、昨季勝ち点1差で4強入りを逃したサントリーには、FWリーダーとしてジャパンを支えたプロップ畠山健介、インパクトプレーヤーとして激しいプレーをみせたロック真壁伸弥、司令塔として3勝すべてのタクトを振ったスタンドオフ小野晃征らがいる。さらに、途中出場でゲームスピードを上げ、南アフリカ戦の大逆転を導いたスクラムハーフ日和佐篤、ワールドクラスの突破力をみせたウイング松島幸太朗とフランカーのツイヘンドリックと、最多6人ものW杯代表がひしめく。
次期日本代表ヘッドコーチ候補が率いるパナソニック。
トップリーグの優勝争いは、今季もこの5強が軸となりそうだ。
なかでも3連覇を目指すパナソニックは、状況に応じた判断力、試合中の修正力、ノックオンやターンオーバーなどアンストラクチャーと呼ばれる崩れた状況から一気にトライを取り切る力はピカイチで、安定感では頭ひとつリード。次期日本代表ヘッドコーチ候補にもあげられるロビー・ディーンズ監督の采配にも注目だ。
続く4チームはほぼ横一線と見られるが、鼻息が荒いのは神戸製鋼だ。
今季は7月のジャパンセブンズ、10月のプレシーズンリーグと、日本代表抜きで行われた大会で2冠を制し、自信を深めている。昨季日本選手権を制したヤマハ発動機も、今季は第2ステージがすべてトーナメント戦になったことで、大黒柱・五郎丸のゴールキックがより威力を発揮しそうだけに楽しみだ。