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代表選手のチームは? 優勝争いは?
ついにラグビー・トップリーグ開幕!
posted2015/11/12 11:00
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
Sho Tamura/AFLO SPORT
これほど開幕が待望されたのは、リーグ誕生13年目で初めてかもしれない。
2015-2016シーズンのラグビートップリーグは、11月13日(金)に開幕する。
待望されたのは、何と言ってもワールドカップ(W杯)での日本代表の活躍があったからだ。初戦で優勝候補・南アフリカを破り、強豪サモア、W杯で過去2戦2敗の難敵・アメリカにも勝って1大会3勝の好成績を収めたことで、日本列島には空前のラグビーブームが到来した。
W杯で日本代表はボーナスポイントの関係で惜しくも準々決勝には進めず、10月13日に帰国。W杯終了と、11月7、8日に香港で行われた7人制ラグビー(セブンズ)のリオ五輪アジア予選を待って開幕するため、トップリーグの開幕は、ジャパンの帰国からまるまる1カ月後まで遅れたのだ。
待ちきれないファンはチケット確保に走った。
W杯でスターダムにのしあがった五郎丸歩の所属するヤマハ発動機が、トヨタ自動車と初戦を行う11月14日(土)の名古屋・パロマ瑞穂ラグビー場のチケットはジャパン帰国直後の10月17日に完売。3連覇を目指すパナソニックがサントリーを迎え撃つ11月13日(金)夜の開幕戦(東京・秩父宮ラグビー場)も早々に売り切れた。トップリーグ試合のチケット完売は、過去12シーズン一度もなかったことだ。
トップリーグを楽しむための基礎知識。
今季のトップリーグは、昨季までとは少し異なるフォーマットで行われる。
W杯の影響で、例年なら8月下旬の開幕が11月までずれ込んだ。来年2月から国際的なリーグ戦であるスーパーラグビーに日本チーム「サンウルブズ」が参戦することがその理由だ。
トップリーグでは、16チームが8チームずつ2グループに分かれて第1ステージを戦い、第2ステージでは各組上位4チームが優勝をかけて戦う。下位となった4チームは入替戦回避をかけて(今季はW杯の影響を考慮し、自動降格は適用されないことになった)戦うのだが、例年なら総当たり戦で行われる第2ステージが、今季はトーナメント方式で実施されることになった。
このトーナメントは勝者同士だけでなく、敗者戦も行われるのがポイント。上位グループでは1位から8位まで、下位グループでは9位から16位まで、全チームの順位がトーナメント戦で決定されるのだ。