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香川が一対一の守備でチーム最高!?
ポジションチェンジで得た2つの武器。

posted2015/11/11 11:00

 
香川が一対一の守備でチーム最高!?ポジションチェンジで得た2つの武器。<Number Web> photograph by AFLO

復帰の昨シーズンはレギュラー争いをしていたが、今季の香川は完全にチームの中心選手だ。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 ドイツで最もエモーショナルだと言われるレヴィアーダービーは、選手の調子やプレーのクオリティを判断するのにふさわしい場だ。

 リーグ戦では87回目となるドルトムントとシャルケによるダービーが、11月8日にドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パークで行われた。

 3日前のELで、ドルトムントのトゥヘル監督は主力選手の一部を休ませていた。しかもプラハで試合をこなしたシャルケとは異なり、ドルトムントはELに続いてホームで試合を戦えた。

 ドルトムントに有利な条件は確かにあった。

 それでも、3-2というスコア以上に強さを見せ、トゥヘル改革は前に進んでいると感じさせるダービーとなった。

 その象徴となったのが、香川真司だった。

 序盤のドルトムントは、シャルケの戦い方が普段と少し異なることに戸惑っていた。この日のシャルケの選手たちはハードワークをいとわず、チームとしても連動して守っていた。ドルトムントはボールを持っても、なかなかフィニッシュにつながらない。時間だけが過ぎ、ボール支配率だけが上がる時間が続いていた。

シャルケが狙い通りのスタートを切ったが。

 とはいえシャルケにしても、ドイツ代表に初めて選ばれたサネを前線に配してカウンターを狙ってはいたが決して多くのチャンスを作っていたわけではない。ただ、シャルケの左サイドバックを務めたアオゴはこう話している。

「ドルトムントのビルドアップやボールポゼッションを防いでやろうという明確なプランがあったんだ」

 試合前のプラン通りの戦いが出来ていたという意味で、シャルケのほうが序盤は手ごたえを感じていたはずだ。

 そんな中でも、香川は攻守に存在感を発揮していた。本人はこう振り返っている。

「僕たちも最初の2、30分は緊張感があって、動きも硬かった。堅い試合でしたけど、ワンツーなどで崩していくうちに、だんだんリズムがつかめて先制点が獲れました」

【次ページ】 ポジションの変化が香川に与えた2つのメリット。

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