サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
再び某夕刊紙風で代表発表をお届け。
ザックJ組と若手の生存競争が勃発!
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byJ.LEAGUE.PHOTOS
posted2014/11/06 11:40
31節終了時点で、大久保嘉人と並ぶ15ゴールで得点王争いの首位に立っている豊田陽平。空中戦、ポストプレー、そして高い決定力で激戦の1トップを手に入れられるか。
森重が戻った以外、DFに新しいメンバーは“ゼロ”。
デスク 「他のポジションで言えばMFに比べると、DFとFWは大きな動きがなかったな」
二宮 「吉田がケガから復帰して、前回MF登録だった森重がDF登録に戻ったので、彼らでセンターバックのコンビを組むことになるでしょうね。10月の2試合で先発した塩谷が継続して呼ばれていて、サイドバックではブラジル戦でいいクロスを送って見せ場をつくった太田も生き残りました。DFは新しいメンバーは“ゼロ”。昌子は前回ケガで辞退していますし、松原も試合には出ていませんが9月の2試合で呼ばれています」
豊田に「岡崎とはまた違った特長」とコメント。
デスク 「FWは10月から小林が継続して呼ばれ、新しいところで言えば乾と豊田だね」
二宮 「乾はリズムを変えられる切り札的な存在として期待しているんじゃないでしょうか。豊田の選出については、アギーレ監督はターゲット役になれる長身のストライカーを一枚置きたいタイプ。皆川、マイクと来て、鳥栖で得点王争いトップタイの15点を叩き出している豊田を呼ぶのは、ある程度予想はできました。
監督は『彼はパワフルな選手。違ったものを代表に持ち込んでくれるのではと期待して呼んだ。空中戦に強いし、岡崎とはまた違った特長を持っているので、代表の攻撃がより豊富になる』と述べています。豊田は守備の迫力もありますし、アギーレ監督の好みかもしれませんね」
デスク 「彼は前線でしっかりとファイトできるしね。もっと早いタイミングで呼んでもおかしくないかなと思っていたけど」
二宮 「ここも年齢が関係しているのかもしれないですね。今、29歳ですし、豊田よりも若い皆川、そしてマイクをまずは試してみよう、と思ったんじゃないですかね。それともう1つ、日本人選手に対するアギーレ監督の情報量が、やっぱり少なかったのかなという気はしています。Jリーグの視察を続けるなかで、だいぶ選手の特徴を整理できてきたというか」