サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
再び某夕刊紙風で代表発表をお届け。
ザックJ組と若手の生存競争が勃発!
posted2014/11/06 11:40
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
J.LEAGUE.PHOTOS
【11月5日 夜。ホンジュラス戦(14日)、オーストラリア戦(18日)に臨む日本代表メンバー23人発表から数時間後、再びNumber Web編集室から電話が……】
Number Web担当デスク(以下、デスク) 「もしもし、二宮さん? いやあ、正直驚いたね」
二宮 「はい。アメリカの中間選挙であそこまで民主党が負けるとは……」
デスク 「オバマ政権にとっては大打撃だよ。今後の政権運営が……って、おい! 中間選挙の話じゃなくて、アギーレジャパンのことでしょ!」
二宮 「いいですね、ノリツッコミもいけるじゃないですか。もうちょっとその話題で引っ張ると、ツッコミの効果がより出るかもしれませんね。夕刊紙風でやっていけるかもってちょっぴり思いました」
デスク 「そ、そうかなあ(笑)。いやいや違う、そこまで求めてないから。早速、本題に入ろうよ」
遠藤、今野のベテラン勢が代表に復帰。
二宮 「僕も今回のメンバー選考にはびっくりしました」
デスク 「でしょ。で、遠藤、今野のベテラン勢を入れてくるとは思わなかったと?」
二宮 「先月のメンバー発表の際も『日本代表は今、状態の良い選手を入れなければならない』と監督は言ってきましたし、絶好調のガンバ大阪から選出していることは監督の哲学に沿うものです。
でもその一方で、ここ4試合は若い選手中心のメンバー選考で武藤や昌子たちをチョイスしたことについて『長期的な目標はW杯予選。3年後の彼らを想定しながら呼んでいる』というアギーレ監督の発言もありました。つまり、ベテランを否定しているわけではありませんけど、将来を見据えて若手を優先させるスタンスだとは思うんです。
遠藤、今野の実力は誰もが知るところだし、好調ぶりを考えたら呼ばれても当然です。ただ、遠藤は来年1月で35歳に、今野は同じく32歳になることを考えたのか、監督はこれまで彼らを呼ぶことなく、中盤の司令塔にはテクニックのある柴崎を、アンカーには森重、細貝たちを軸に置こうとしているふうに見えた。だから余計に驚きが大きかった」