サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
日本サイドバック戦線に異変あり。
3連続先発の酒井高徳が一歩リード?
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byTakuya Sugiyama
posted2014/10/17 10:40
右利きながら、両足で精度の高いボールを蹴れる酒井高徳は、両サイドで幅の広いプレーを見せることができる。
「日本のサイドバック」は欧州でも評価の対象。
日本代表のサイドバックは、長らく「人材がいない」と言われた時期を経て、'08年北京五輪から台頭してきた長友と内田が努力を重ねて世界基準の名サイドバックへと成長した。昨今は欧州で「日本からは良いサイドバックが出てくる」と評価されるまでになっている。
代表での内田の今後が不透明であり、酒井宏がウルグアイ戦で失点につながるミスをして、ファーストチョイスだった当初の立場から後退している今、アギーレジャパンの主力候補へと躍り出てきた酒井高には、アジアカップまでの2カ月でさらにブンデスリーガで成長を遂げてもらいたい。太田には、長友の牙城を脅かすようになる存在感を、まずはJリーグで見せてもらいたい。
「選手選考の場」として位置づけられた4試合を生かさねばならない責任は、指揮官だけではなく、日の丸を背負う選手にもある。