ワインとシエスタとフットボールとBACK NUMBER
ウリエが語る優勝候補と注目国。
「日本には確固たるビジョンがある」
text by
田村修一Shuichi Tamura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2014/06/19 10:30
コートジボワール戦で先制点を決めた本田圭佑。敗れはしたが、決めるべき人間のゴールは復活の手がかりとなるか。
「多くのチームが2トップを採用すると思う」
――それではブラジル大会で、何か新しいものは生まれると思いますか?
「それは間違いない」
――プレースタイルなど、戦術面でもそれはあり得ますか?
「何かが生まれるのは間違いない。イタリアはEUROでは3-5-2システムを採用してとても興味深かった。新たなものというより回帰ではあったが、それでもチームはこれまでになかった何かを示した。だから戦術に関しては、多くのチームが2トップを採用するように思う。ひとりをトップに置きもうひとりをサイドに置くか、縦の関係に並べるかの違いはあるが。
これ(大会のスケジュール表)は貰っていいのか?」
――もちろんです。で、ポルトガルはどうでしょうか?
「どのグループだ?」
――ドイツ、ガーナ、アメリカと同じで、ちょっとした死のグループです。
「たしかに厳しいが、突破も十分に可能だ。そこを抜けると次は……」
――グループHの国、ベルギーかロシア、韓国です。それからグループBも厳しいです。チリに注目するとあなたは言いましたが、スペイン、オランダと同じグループです。
「たしかにきつい」
――そういえば、あなたの肩書きはテクニカル・スタディグループのチーフということでいいのですか?
「そうだ。FIFAのジャンポール・ブリガールとともにコーディネイターを務めている。彼がチーフで私がサブだが、ふたりでオーガナイズしている。ブリガールがFIFAのテクニカル・ディレクターだ。これでいいか」
――メルシー、ジェラール。