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W杯優勝国は「すでに決まっている」!
“呪い”が解けたアルゼンチン戴冠!?
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byGetty Images
posted2014/06/12 10:30
本大会でも濃厚マークが予想されるメッシだが、イグアイン、アグエロ、ディマリアが並ぶ攻撃陣は大会中でも屈指。一瞬でもメッシのマークが外れれば……。
アルゼンチン優勝までの道のりは?
ま、本命ブラジルの優勝を予想するなら、わざわざ法則なんか持ち出さなくてもいいですからね。と、軽く言い訳したところで、アルゼンチンである。リアルな目線では最終ラインに不安を抱えるなど死角も少なくないが、ワールドカップの法則に照らせば、優勝の資格は十分だ。ここでもう一度、アルゼンチンまでたどり着くプロセスを振り返ってみよう。
【選択の法則】
1 大会フォーマットは? → 『振り子の法則』どおり
2 開催地(大陸)のシンクロ → 南米大陸での開催なら、優勝は南米!(第4話を参照)
3 優勝の資格 → A・開催国 B・歴代優勝国 (第5話を参照)
ブラジル(A)、アルゼンチンとウルグアイ(B)
【タブーの法則】
4 バロンドールの呪い → C・ロナウド/ポルトガル(第1話を参照)
5 外国人監督の悪夢 → A、Bの3カ国はオッケー(第2話を参照)
6 現役大陸王者のタブー → ウルグアイ脱落(コパ・アメリカ王者=第3話を参照)
7 コンフェデ杯王者の禁忌 → ブラジル脱落
「バロンドールの呪い」もピタリと解けた!
アルゼンチンは以上の条件をことごとくクリアした唯一の国である。そして、何よりも興味深いのは『タブーの法則1・バロンドールの呪い』(第1話を参照)が解けたことですよ。
前回の南アフリカ大会ではこの不吉な呪いにかかったリオネル・メッシが、ついに自由の身となった。何やら2002年日韓大会の主人公ロナウド(ブラジル)を連想させる。しかも、呪いを避けるように連続受賞記録がピタリと止まった。伝説の終わり、いや新たな伝説の始まりか(ってオーバーですね)。