ひとりFBI ~Football Bureau of Investigation~BACK NUMBER
W杯優勝国は「すでに決まっている」!
“呪い”が解けたアルゼンチン戴冠!?
posted2014/06/12 10:30
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
Getty Images
第4コーナーを回って末脚爆発? 怒とうの追い込みで迎えた最終話。ワールドカップの優勝国をめぐるナゾ解きシリーズの完結編です。鉄の戒律を守り抜き、最後に笑うのはブラジルか、それともアルゼンチンか――と、ここまでは話が進んでいましたね。じゃあ、早速いきますか。前回のコラムで予告したとおり、白黒決める「6番目の法則」に。
【法則6 コンフェデ杯王者はアウト!】
略称と呼ぶには、あまりにも中途半端なコンフェデ杯。各大陸の王者が集い、ワールドカップ王者とホスト国を交えて覇権を争うコンフェデレーションズカップのことである。現在はワールドカップの前年に開催される「プレ公式大会」として位置づけられたようだ。この大会の常連である日本ではもうおなじみですね。本番前の貴重なリハーサルという建前だが、さて、その実態は……。
開催国 優勝国
1997年 サウジアラビア ブラジル → 1998年 準優勝
1999年 メキシコ メキシコ
☆2001年 日本/韓国 フランス → 2002年 グループステージ敗退
2003年 フランス フランス
☆2005年 ドイツ ブラジル → 2006年 ベスト8
☆2009年 南アフリカ ブラジル → 2010年 ベスト8
☆2013年 ブラジル ブラジル → 2014年 ?
サンプル、少なすぎ――というのは内緒です。☆印が「プレ大会」になるが、1997年の優勝国を含めて1年後の本大会では全滅である。しかも、4回のうち3回までがブラジルなのだ。無理もない。そもそも現役の大陸王者がタブーの法則(第3話)に背くというのに、その頂点に立つ最強国ともなれば、もう「タブーの鉄板」でしょ。と、いうことは?……アデウス、ブラジル!