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福西崇史、読者交流イベントレポート。
「バルサ、ガッツが足りないよな(笑)」
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph byGetty Images
posted2014/05/14 10:30
CL敗退後、そのパフォーマンスが批判の対象になったメッシだが、マルティーノ監督は「彼の立場は大変辛いと思う」と擁護した。
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【5】《フリートーク》 お金の話
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~ 推定年俸って、ホントに合ってる? ~
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―――それからですね、福西さん、この間、こんなニュースを発見しました。マンチェスター・シティの選手たちの平均年俸が9億1800万円という。
福西:うわあ……すげえな(笑)。
―――はい(笑)。これ、プロスポーツクラブとしては世界一で、あのニューヨーク・ヤンキースより上らしいんですよ。
福西:へえ……言葉がないわ(笑)。
―――で、ですね。このニュースを見て思ったんですけど、Jリーガーでも、例えば新聞などで「推定年俸◯◯万円」って書かれるじゃないですか。
福西:おお、そうね。
―――あの「推定年俸」って、実際に合っているものなんですか? 非常に下世話な話で恐縮なんですが(笑)。
福西:う~ん……そうね……。まあ、人によるかな。
―――なるほど。
福西:結局、毎年はっきりと分かるわけじゃないじゃん。ある程度の情報から推定しているんだろうけど、もちろんズレている推定もあれば、ちゃんと当たっているものもあるというのが選手としての感覚。
―――へえ。
福西:すげー大きく離れている感じではないよ。
―――ふ~ん。
福西:お金の話が好きな人もたくさんいるからね。だって、細江君だって雑誌の編集者としても仕事しているんだから、そういうのを調べなきゃいけない時もあるでしょ?
―――はい。ただ、海外の選手なら何も気にすることなく調べられるんですけど、Jリーガーとなると急にリアルに感じて、何となく調べるのがイヤになるというか(笑)。
福西:言いたいことは分かる(笑)。
バブル期の選手の年俸は「倍々ゲーム」。
―――ちなみに、福西さんが磐田に入ったのって、'95年じゃないですか。当時って、まだ、いわゆる“バブル期”ですか?
福西:そうね、まだバブル期だね。だから、それこそ'93年からJリーガーだった人は、年俸が「倍々ゲーム」みたいに跳ね上がっていった人もいると思うよ。
―――へえ~。
福西:ただ、オレの場合は試合に出られるようになって、「これからどんどん年俸が上がるかな」と期待する時期と、Jリーグの人気が低迷していく時期が重なってるからね。年俸が“倍々”になるようなことは経験していない。
―――僕の高校の5つ上の先輩にJリーガーだった人がいて、1年目からサテライトで10番を背負うくらい期待された選手だったんです。
福西:年はいくつ?
―――僕の5つ上なので、福西さんの2つ上ですね。
福西:なるほど。'93年にJリーガーになったのか。
―――はい。で、その人、たぶん2年目くらいから◯◯◯◯万円くらいもらってたって言ってました。
福西:マジ? うーん……それはちょっと、オレとはかなり違うな(笑)。
―――やっぱり、Jリーグのバブル期のピークは、'93~'95年あたりだったということなんでしょうね。
福西:うん、そうだと思う。
―――仕事、地道に頑張ります。
福西:頑張れ(笑)。