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福西崇史、読者交流イベントレポート。
「バルサ、ガッツが足りないよな(笑)」
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph byGetty Images
posted2014/05/14 10:30
CL敗退後、そのパフォーマンスが批判の対象になったメッシだが、マルティーノ監督は「彼の立場は大変辛いと思う」と擁護した。
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【4】《考察》 バルセロナを考える(2)
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~ やりゃあ、できる ~
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―――バルサ、どうなっちゃうんでしょう。
福西:あのねえ……考えなきゃいけない時期を迎えていることは間違いないと思う。でも、世間で言われているように、チーム力そのものが落ちているとは思わないんだよね、オレは。
―――はい、僕もそう思います。
福西:うん、「やりゃあできる」はず(笑)。
―――そういうことですよね。ということは、やっぱり監督ということでしょうかね。
福西:それは大きなポイントだと思うよ。
―――それこそ、「やりゃあできる」を引き出せていない気がしますもんね。
福西:うん。走らないメッシというトピックからも、ちょっとした“緩み”を感じるところがあるからなあ。
簡単に言えばガッツが足りないよな(笑)。
―――これもちょっと前の話になりますけど、レアル・マドリーとのコパ・デル・レイ決勝で、ギャレス・ベイルに“蹴りドリブル”でぶち抜かれたじゃないですか。
福西:ああ、あったね。
―――あれもバルサらしくないというか。ベイルがすごいというより、バルサの守備がユルユルで。
福西:そうだね。何て言うか、簡単に言えばガッツが足りないよな(笑)。
―――ですね(笑)。覇気がないというか。
福西:うんうん。アトレティコ戦もそうだけど、カウンターに弱い。最初の守備網を突破されると、全体的に「ああ……」みたいな諦めモードが漂うというか。
―――なるほど。
福西:そこの意識付けが緩んでいるという印象なんだよね。それはやっぱり、グアルディオラ監督時代には感じられなかったこと。
―――そうですよね。どうなるんでしょう。監督。
福西:どうだろうねえ……。「やりゃあできる」を早く引き出さないと、このままズルズルと行ってしまう可能性は否定できない。