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<2014女子プロゴルフ展望> 新女王・森田理香子に立ちはだかるライバルたち。
text by
月橋文美Ayami Tsukihashi
photograph byToshiya Kondo
posted2014/03/13 11:30
吉田、佐伯、比嘉、堀にもチャンス。
昨年賞金ランクベスト10に食い込んだ吉田弓美子、佐伯三貴、比嘉真美子、堀奈津佳らも、女王争いに参戦するだろう。
吉田はシーズン3勝、佐伯は2勝ながら一時は森田からランク首位の座を奪った。新勢力の比嘉、堀は初優勝から、わずかの時間で、実力の証明とも言われる2勝目を決めた。いずれもシーズンを通しての安定感、体調管理が課題だ。
東京五輪を目指す渡辺彩香、藤田光里の新星にも注目。
主戦場を日本ツアーに戻す、2007年賞金女王・上田桃子の復活にも注目したい。2009年の大活躍以来スランプに陥っている諸見里しのぶも気がかりな存在だ。昨年復活Vを決めた大山志保や、シード最年長で岡本門下を引っ張る表純子らベテラン勢にも、女王争いをかき回す余力はたっぷりある。
2020年の東京オリンピック出場を視野に入れる大型新人にも期待が高まる。ツアー初優勝を目指す、初シードの20歳・渡辺彩香や、ファイナルQTトップ通過の黄金ルーキー・19歳の藤田光里らは、昨季の比嘉のように勢いに乗れれば、一気の下克上も不可能ではないだろう。
2014年LPGAツアー賞金ランキング対象トーナメントは、昨年から1試合増えて37試合となり、賞金総額も過去最高の32億5000万円。7月のオープンウィーク2週を除き、3月から11月まで毎週続く、華麗で過酷な戦い。
最終戦の地・宮崎で、マネークイーンの座を手にするのは――。