ゴルフPRESSBACK NUMBER
女子ゴルフ開幕戦、鍵はドライバー。
飛距離、悪天候、そして第2打に!?
text by
月橋文美Ayami Tsukihashi
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/03/13 12:35
ツアー通算2勝目を、開幕戦のダイキンオーキッドレディスで飾ったO.サタヤ。今年は森田、横峯、宮里ら強豪がひしめく上位陣に食い込むか。
今年も沖縄で国内女子プロゴルフツアーが開幕した。今季はこれから11月最終週まで、2週間だけのオープンウィークをはさんで合計37試合。
賞金女王争いは? 4つのメジャータイトル争奪戦は? 初優勝&復活Vをつかむのは? 各選手がシーズンに賭けるそれぞれの思いを胸に、第1戦・ダイキンオーキッドレディスのティーグラウンドに立った。
大会初日、もっとも多くのギャラリーを連れて歩いたのは、昨年賞金女王を争いデッドヒートを繰り広げた森田理香子と横峯さくらが、米ツアーから一時帰国参戦の宮里美香をはさんだ豪華なペアリング。
前半9ホールは宮里が36、森田と横峯が37。独特の緊張感と停滞ムードが漂ったが、その空気を一気に変えたのは、11番パー5での横峯の第3打だった。「残り30ヤードを(ロフト)60度のウェッジで。イメージ通り打てたと思います」と、開幕戦初日にしてのチップインイーグル。まさに先制弾。これを機に3選手のスコアが動いた。
13番では森田、宮里がバーディーを奪い、横峯がボギー。そこからは森田が“新女王”の名にふさわしいチャージを披露した。14番で連続バーディーを決めると、16番にボギーをはさんだものの、17番で1.5m、最終18番でも1mのチャンスを確実にものにし、終盤6ホールで3つスコアを伸ばした。
ツアー史上初の開幕戦連覇を狙っていた森田。
73で36位発進となった横峯、72で21位の宮里を横目に、森田は70で首位と3打差の5位タイにつける絶好位に。
「ショットはよくなかった。でも、よくない中でもチャンスをしっかり獲ってアンダーパーで回れた。よかったと思います。3番でダブルボギー打っても焦りは感じなかったし。昨日『今年はダボ打ちません』って言ったばかりなのに、速攻で打っちゃって……ちょっと恥ずかしかったですけどね」
続けて、こうも語った。
「去年の賞金女王は、もう終わったこと。そう普通に考えられてます。あと2日。自分の調子に自信があるわけじゃないけど、狙っていかなきゃいけないと思ってる。悪い位置じゃない。優勝目指していかなきゃ」
と、ツアー史上初となる開幕戦連覇を誓っていた。