フレッシュな新戦力の徳島、再びの旋風を狙う鳥栖。

●徳島ヴォルティス

【主な移籍・加入動向】
In：小暮大器（MF／C大阪※1）、クレイトン・ドミンゲス（MF／イトゥアーノ）、小島秀仁（MF／浦和※1）、窪田良（MF／阪南大）
Out：三木隆司（DF／引退）、柴崎晃誠（MF／広島）、鈴木達也（FW／未定）、太田圭輔（MF／岐阜）

　昇格プレーオフを勝ち上がって四国勢初のJ1クラブとなった徳島は小暮、小島と所属元で出番が限られそうな若手選手をレンタルで獲得。大卒ルーキーの窪田、そして25歳のクレイトン・ドミンゲスとフレッシュな新戦力が名を連ねている。

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　ボランチとしてチームを支えた柴崎が広島に移籍したのは痛手だが、小島と窪田にとってはチャンスとなる。また上には記さなかったが、昨シーズンの徳島の中核を担ったGK松井謙弥、FW大崎淳矢、FWドウグラスが完全移籍を果たした。戦力的には厳しい戦いとなるだろうが、C大阪と山形でJ1指揮経験のある小林伸二監督のもとで粘り強く戦いたい。

●サガン鳥栖

【主な移籍・加入動向】
In：キム・ミンヒョク（DF／崇実大）、安田理大（DF／磐田）、谷口博之（MF／柏※1）、菅沼実（MF／磐田※1）
Out：金正也（DF／G大阪※3）、ニルソン（MF／未定）、野田隆之介（FW／名古屋）

　3シーズン目のJ1となる鳥栖は、フィジカルに優れた谷口、安田らを補強して選手層に厚みが増してきた。特に谷口は川崎時代の'06年と'08年、主にボランチで起用されながらもリーグ戦2ケタ得点をマークし、北京五輪日本代表に名を連ねた。その後所属した横浜FM、柏では出場機会を減らしたものの、得点源である豊田陽平の負担を軽減するにはうってつけの人材だろう。

　そして徳島と同様にGK林彰洋、MF菊地直哉、FW播戸竜二ら昨年レンタルで所属した選手も完全移籍で獲得した。最終節までACL圏内を争った2012シーズンの旋風を再び巻き起こすかもしれない。

　日本代表経験のある選手が多く移籍を果たすなど活発だったJ1各クラブの移籍動向。「どのチームにも優勝のチャンス、そして降格の恐怖がある」とも評されるリーグ戦は例年以上に群雄割拠の戦いとなりそうだ。