継続路線のG大阪、フォルラン効果が期待されるC大阪。

●ガンバ大阪

【主な移籍・加入動向】
In：東口順昭（GK／新潟）、エブソン（DF／パウリスタFC※1）、米倉恒貴（DF／千葉）、リンス（FW／クリシューマ）
Out：藤ヶ谷陽介（GK／磐田）、武井択也（MF／仙台）、平井将生（FW／福岡）

　G大阪は'12年にJ1最多得点をマークしながらもまさかの降格で、昨年はJ2での戦いを味わった。遠藤保仁や今野泰幸らの中軸が残り、宇佐美貴史がドイツから復帰するなど地力の高さを見せて1年でのJ1復帰を決めたが、リスタートの今年は継続路線で進んでいく。リンス、エブソンの両外国人はチームへのフィットに少し時間がかかりそうな一方、正守護神候補として東口を新潟から迎え入れた。

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　G大阪ジュニアユース時代は家長昭博、本田圭佑らと同期だった東口は'11、'12年と2年連続で右膝前十字靭帯断裂の大ケガを負うなどJ1リーグ戦出場試合は84にとどまるものの、鋭い反応は折り紙つき。東口のサブ候補はレンタル先の甲府から復帰した河田晃兵で、昨季はJ1リーグ戦17試合に出場している。懸案だったGKの層が厚くなったことがチーム全体に好影響をもたらしそうだ。

●セレッソ大阪

【主な移籍・加入動向】
In：安藤淳（DF／京都）、ニコルス（MF／メルボルン・ビクトリー）、長谷川アーリアジャスール（MF／FC東京）、フォルラン（FW／インテルナシオナル）、ゴイコ・カチャル（DF／ハンブルガーSV）
Out：茂庭照幸（DF／バンコク・グラスFC）、シンプリシオ（MF／神戸）、丸岡満（MF／ドルトムント※1）、エジノ（FW／ティグレス※1）

　今シーズンのJリーグ補強動向で一番のインパクトを残したフォルランの加入。現在もウルグアイ代表に名を連ねる“レジェンド”の存在感は、Jリーグキックオフカンファレンスで「（ポジション争いの）ライバルでもあります」と語ったエース・柿谷曜一朗だけでなく杉本健勇、南野拓実ら若き才能が前線に名を連ねるチームに大きな影響をもたらしているようだ。また、昨季までFC東京を率いたランコ・ポポヴィッチ新監督は、愛弟子の長谷川を積極的に起用してくるはず。

　懸案なのはACL出場チームとしては薄い選手層だ。キャンプから参加している元セルビア代表のセンターバック、ゴイコ・カチャルが加わり、最終ラインはある程度安定しそうだ。あとは山口蛍、扇原貴宏の絶対的なダブルボランチのバックアッパーを確立することがカギとなる。

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