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菊花賞、“1強”エピファの死角は?
最後の一冠、淀の3000mに潜む魔物。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byEiichi Yamane/AFLO

posted2013/10/19 08:01

菊花賞、“1強”エピファの死角は?最後の一冠、淀の3000mに潜む魔物。<Number Web> photograph by Eiichi Yamane/AFLO

2400mの前哨戦では折り合いの不安が解消したかに見えたエピファネイア。3000mの菊花賞で、じっくりと脚をためられるだろうか。

関東馬の有力候補は?

 関東馬は、台風26号の影響で、水曜日に坂路、ウッドチップ、ポリトラックなどが閉鎖となり、追い切り予定を変更せざるを得なくなったが、それでも今年は楽しませてくれそうな馬が何頭かいる。

 その筆頭は、セントライト記念を勝ったユールシンギング(父シンボリクリスエス、美浦・勢司和浩厩舎)だ。セントライト記念はあまり本番に結びつかないトライアルと言われているが、直線で進路がなくなるシーンがありながら、馬群の隙間から突き抜けた脚には光るものがあった。

 そのレースで2着になったダービーフィズ(父ジャングルポケット、美浦・小島太厩舎)は、ゴール前、鋭い末脚でいったん抜け出しながら内に刺さり、最後にユールシンギングにかわされてしまった。その負け方は、去年の凱旋門賞でのオルフェーヴルに通じるものがあり、いわゆる「負けて強し」の内容だった。

 セントライトで5着に敗れた、ラジオNIKKEI賞の勝ち馬ケイアイチョウサン(父ステイゴールド、美浦・小笠倫弘厩舎)は、直線で外に出して脚をはかるという、いかにもトライアルという競馬をしての敗戦だったので、本番では変わってくるだろう。

 ということで、最後に私の予想を。

◎エピファネイア
○マジェスティハーツ
▲ユールシンギング
△ダービーフィズ
×ケイアイチョウサン

 淀の3000mでときどき顔を見せる「魔物」は、今年は何もイタズラをしないような気がする。

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