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このまま昇格して大丈夫!?
首位陥落のガンバを覆う“J2の空気”。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byKenzaburo Matsuoka/AFLO
posted2013/10/01 12:40
現在のガンバで数少ない「仕掛ける意識」を持つ宇佐美貴史。11試合で9得点と、リーグ最速ペースでゴールを生む男はガンバを甦らせることができるか。
どんな相手をも圧倒するチームを、再び!
日本代表もそうだが、一旦は強くなったチームがうまくいかなくなると、どうしても目先の修正にとらわれ、基本を忘れがちになる。
個人能力は高いだけに、ちょっとした意識でプレーは変わるし、プレーが変わればチーム全体の動きもガラリと変わるのだ。ガンバに求められているのは、強かった時代の幻想を抱くのではなく、もう一度危機感を持って大きく意識を変えていくことではないだろうか。
「ここに来ての失速は感じてるし、首位陥落は気分が悪い。もう一度反省して、引き締め直す。そうしてガンバはどんな相手も圧倒するチームだというのを見せられるように、残り試合を戦っていきたいと思います」
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今野は、そう言い切った。
その強い思いこそ、「勝ち点90」や「J2優勝」という具体的な目標と共に大事なことなのだ。
J2慣れしつつある空気を一掃し、失速気味の状態を脱することができるのか――残り試合は、これからのガンバと来季を占う重要な7試合になる。