新宿代表は「花園神社」。商売繁盛からヒット祈願まで。

　再び自転車に乗って、明治通りをさらに北上。次は新宿である。

　新宿の手前が代々木。明治通り沿いには日本共産党の本部ビルもある。あれ、こんなに地味だっけ？　というか何やら上品になった。時代なんだね。

　その代々木を過ぎると新宿に入る。

　いやー、新宿。都内屈指の若者の街っす。やばいっす。自転車でマジ走りにくいっす。

　以下、渋谷と同文。

　新宿は、明治通り沿いの「花園神社」に代表願おう。ゴールデン街の裏にある。

　商売繁盛から公演安全、ヒット祈願などを得意分野とする、華やかでフレンドリーな神社だ。芸能との関わりは昔から強かったという。新宿というお土地柄に妙にマッチしていていいね。

　新宿の後は、大久保、高田馬場、を通って、池袋を目指すわけだが、そういえば都心の西側においては明治通りは、山手線とほぼ並行している。

　だが、最近は、並行しているどころか真下を走っている鉄道だってある。最新地下鉄・東京メトロ副都市線である。

　もうひとつ、明治通りには並行している鉄道路線が高田馬場付近から登場する。路面電車、都電荒川線だ。これ以降、明治通りはこのチンチン電車と付かず離れず、よりディープで、より重苦しい（？）通りへ。

　さあ、ここから今回の路線は急速に、昭和とそれ以前の祈りへと、怒濤のごとく突き進んでいくぞ。

サンシャイン60に「出生の秘密」。

　明治通りはいつしかそのまま池袋駅東口にぶち当たる。

　いやー、池袋。都内屈指の若者の街っす。やばいっす。自転車でマジ走りにくいっす。

　以下、渋谷、新宿と、同文。

　で、駅前をちょっと右折してみよう。

　安売りカメラ店や、数々の居酒屋、カラオケ店、いかにも池袋という感じの雑多な通りを抜けた後に、サンシャイン60はそびえている。

　ながらく「日本一の超高層ビル」の代名詞だったけれど、昨今、横浜ランドマークタワーや、都庁などに、どんどん抜かれてしまった。現在8位。

　でも交差点を渡ってそばに寄ってみると、さすがに見上げるばかりだ。雰囲気は本連載第一回目の「世界貿易センタービル」と同様「昭和の高層ビル」という感じ。

　その麓に「豊島区立東池袋中央公園」という公園がある。実は、この公園にサンシャイン60の「出生の秘密」がある。

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