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侍ジャパン、最後のサバイバル!
ポジション別、メンバー選考当落予想。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byKyodo News
posted2013/02/19 11:55
18日に予定されていた西武との強化試合が雨で中止となり、室内練習場で調整する(左から)田中、前田、森福、浅尾、山井ら侍ジャパン投手陣。最終選考に残るのは誰になるのか。
33人から28人へ。
いよいよ侍ジャパンの最終的な陣容が、明日20日に発表される。
2月15日から始まった最終合宿では、17日に広島と強化試合を行い、18日に予定された西武との強化試合が雨天中止となったため、急遽20日に紅白戦を組んで、その実戦の中から最終的なメンバーを選考。現在の33人から5人がカットされ、最終代表28人への絞り込みを行うことになっている。
28人の内訳は投手13人、捕手3人、野手12人。そのためカットされるのは投手2人、捕手は現在の3人がそのまま残り、内、外野手から3人が外れる計算となる。
まず2月18日時点における全選手の当落の可能性をまとめてみた(記号の意味は、◎=代表入り確実、○=ほぼ代表入り、▲=当落線上)。
[投手]
▲ 山井大介(中日)
◎ 能見篤史(阪神)
◎ 杉内俊哉(巨人)
◎ 内海哲也(巨人)
◎ 攝津正(ソフトバンク)
◎ 山口鉄也(巨人)
▲ 浅尾拓也(中日)
◎ 牧田和久(西武)
▲ 大隣憲司(ソフトバンク)
○ 涌井秀章(西武)
○ 森福允彦(ソフトバンク)
○ 澤村拓一(巨人)
▲ 前田健太(広島)
◎ 田中将大(楽天)
○ 今村猛(広島)
[捕手]
◎ 相川亮二(ヤクルト)
◎ 阿部慎之助(巨人)
◎ 炭谷銀仁朗(西武)
[内野手]
◎ 稲葉篤紀(日本ハム)
○ 井端弘和(中日)
○ 松井稼頭央(楽天)
▲ 村田修一(巨人)
◎ 鳥谷敬(阪神)
○ 松田宣浩(ソフトバンク)
▲ 本多雄一(ソフトバンク)
◎ 坂本勇人(巨人)
[外野手]
◎ 糸井嘉男(オリックス)
◎ 内川聖一(ソフトバンク)
◎ 長野久義(巨人)
▲ 大島洋平(中日)
▲ 聖澤諒(楽天)
▲ 角中勝也(ロッテ)
◎ 中田翔(日本ハム)
0対7と惨敗した17日の広島戦では、先発した田中から能見、山井、杉内、内海に加え、相手側の広島の1、2番手で投げた前田、今村と7人の投手が登板。改めてボールへの適応力のある投手と、そうでない投手の違いがクローズアップされる結果となった。
20日の紅白戦ではこの試合に登板しなかった残り8投手がマウンドに上がり、その結果を踏まえて最終的に2投手がふるい落とされることになるのだが、その選考を混沌とさせているのが、主軸として当確と計算されていた前田と浅尾の2人を取り巻く不安だった。