錦織は間違いなくメダル争いのダークホースの一人。

　ウィンブルドンで終盤戦まで勝ち残ったロジャー・フェデラー（スイス）、ジョコビッチらは、疲労を残したまま五輪に向けての調整に入らなくてはならない。故障を抱えた上位選手も少なくない。

　北京五輪は第2シードのラファエル・ナダル（スペイン）が制したが、五輪のテニス競技は過去に何人も意外なメダリストを誕生させている。錦織は、メダル争いの先頭グループではないにしろ、ダークホースの一群には間違いなく入る。

　五輪のあと、テニスツアーは舞台を北米に移し、錦織が得意とするハードコートシーズンに入る。その北米シリーズに向けて弾みをつけるくらいの気持ちで戦えば、錦織が番狂わせの主人公になれるはずだ。