詳説日本野球研究BACK NUMBER
ヤクルト快進撃を支える兄と弟!?
助っ人外国人選手の名コンビ列伝。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2012/04/28 08:01
本塁打を放ったバレンティン(中央)とともに、ミレッジとつば九郎が東京音頭を踊って祝福するなど、両助っ人がチームの雰囲気を明るくしている。
名コンビと呼ばれる外国人野手がいるチームは強い!
8組の名コンビとくらべるとアメリカでの実績や精神性で上回るミレッジが年下で、日本での経験も1年浅い。従来のパターンでは逆にならなければならない。
しかし、1歳年上のバレンティンに年齢に対するこだわりがなく、かえってミレッジの加入でのびのびプレーしているように見える。
まさに「弟のノリのよさ」である。
どういう選手を獲得すれば名コンビになるのかわからないが、名コンビと言われる外国人野手が2人いるチームは強い。
今のプロ野球は1つの球団が外国人を保有する数に限界を設けていないため、「この選手に託す」という覚悟が生まれにくい。これも、名コンビが誕生しづらい原因の1つだろう。