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<私とカラダづくり> 亀田興毅の誰でも分かるダイエット講座
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAsami Enomoto
posted2012/03/01 06:00
筋肉をつけて時間をかけながら体重を落とすには「高タンパク、低カロリー」の食事を心掛ける必要がある。
「高タンパク」は筋肉をつくるのに欠かせない要素。鳥のささみ、大豆、はんぺん、マグロの赤身とかがそうやね。筋肉をつけたら体重が増えるけど、見た目を変えるためには必要なこと。例えば適度な筋肉で引き締まった体重50kgの女性と、ガリガリの45kgの女性がおって「どっちが美しい?」と聞かれたら、俺やったら多分「50kgの人」って答えるやろうな。筋肉つけて運動していけば脂肪が落ちて体のラインがきれいになるから。
でも筋肉と言っても別にムッキムキになれと言ってるわけではないよ(笑)。食事に気を使って、運動しただけではそんなふうにはならんから。むしろ目指すのは“ナチュラルボディ”やね。見た目のきれいな体という意味で必要な筋肉と考えてもらえばいい。
筋肉をつけると、基礎代謝量を上げられるという効果もある。
基礎代謝という言葉、どっかで聞いたことあるでしょ? 人が1日何もしなくても消費されるエネルギーのこと。スポーツ選手とかは1700キロカロリーぐらいあって、普通は大人の男性で1400~1500、女性で1100~1300ぐらいかな。筋肉をつけたらその基礎代謝量が上がってきて、もし1500キロカロリーの基礎代謝量があったら食事で1500キロカロリー取っても太らないことになる。まずはみんなも自分の基礎代謝量を体重計なんかで知っておいたほうがいい。
これにプラスして運動で消費されるカロリーもあるわけやから筋肉をつけて基礎代謝を上げたうえで運動していけば、摂れるカロリーも増える。そのなかで栄養もしっかり摂ればいいというわけ。
ダイエットの食事で欠かせないのが「低カロリー」。やっぱり一番は野菜やろ。栄養があるうえにカロリーが少ない。
俺はあらゆる野菜をサラダにしてモリモリ食うよ。血液をさらさらにする玉ねぎ、鉄分を含むほうれん草とか必要な栄養素を考えながら。でも、ホントは野菜食べるの苦手やった(笑)。そうは言っても、好きにならんとしゃあないでしょ? 和風や青じそとか自分の好きなドレッシングを見つけるとかして楽しんでる。
野菜のほかにおススメしたいのは納豆かな。栄養満点で女性は美容にもかなりいいらしいで。俺は多いとき1日7パックぐらい食べてたこともある。日本人は大豆系が体に合うのかもしれん。