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<私とカラダづくり> 亀田興毅の誰でも分かるダイエット講座
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byAsami Enomoto
posted2012/03/01 06:00
次に食べ方なんやけど、基本的には朝、昼ガッツリ、夜は控えめというパターンがええと思う。朝、昼は頭も体も動かすし、夜は寝るだけになるんで。
朝は出来るだけ白いご飯を食べてほしいな。朝、脳をしっかり働かせるにはご飯が一番やと俺は思う。朝起きて食べられない人は体力がないから。朝からしっかり食べることで元気もつく。それとバナナも1本食べておくといい。腹持ちがいいし、糖分があるから頭も回る。1本100キロカロリーぐらいやし、バナナもダイエットには有難い食材やね。
それとできることなら自分で料理したほうがいいと思う。外食だとどうしても味付けが濃くなる。それに自分で料理することによって栄養素やカロリーを覚えるから。まあそういう俺は、料理なんかほとんどせえへん。でも卵焼きはつくるよ、味つけ濃いくなってしまうけど(笑)。あとは納豆まぜるぐらい。それ、まったく料理ちゃいますけどね(笑)。
話は逸れたけど、ダイエットをしていても、制限をかけながらであればしっかり食べることができるということ。そこはボクサーの減量とはまったく違う。ボクサーは減量時期の終盤に入ると何も口にできなくなるから。
俺は甘いもんに目がない。減量で苦しいとき、思わず冷蔵庫を開けて中にあるスイーツを眺めてしまう。「これ食べたら150g増えんのか」と考えてると、「閉めなさい」とばかりに冷蔵庫の電子音が鳴んねん。それで食べたい気持ちを抑えて、食欲を振り払うようにうがいをする。減量中はとにかく1日が長い。100時間あんじゃないかっていうぐらい。寝るにも体力がいる。その体力すらないから一睡もできなかったりする。
だからそう考えると、みんなの言うダイエットのほうがまだ楽でしょ? 健康的にやれるから。健康的じゃないとダイエットじゃない。健康的であるためには、1日の摂取カロリーを控えすぎてもダメ。