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「海外は良い意味で女性として気を使わない」安藤梢と宮脇花綸が語り合った日本スポーツ界の男女格差《撮影の指示も正反対…日本「アゴを引いて」ドイツは?》

パリ五輪で銅メダルを獲得した宮脇となでしこジャパンで長年プレーした安藤
「女性活躍推進」は、一般社会だけでなくスポーツ界においても喫緊の課題となっている。それを理念にかかげるWEリーグで、プロ選手として18年現役を続ける安藤梢。世界を転戦し、パリ五輪でメダルを獲得、フェンシング界の未来のために発信し続ける宮脇花綸。ふたりがそれぞれの立場で考える女性活躍とは?(原題:[スペシャル対談]安藤梢×宮脇花綸「アスリートが考える女性活躍」)

――女子プロサッカーリーグ・WEリーグは発足して今季が4シーズン目。フェンシングは今夏のパリ五輪で5つのメダルを獲得し、注目を集めました。お互いをどのようにご覧になっていますか。

宮脇 フェンシングはオリンピックスポーツという枠組みのなかにあるので、日本国内でプロリーグがあるのは本当に羨ましいですね。1990年代からJリーグは始まっていましたが、女子も2021年にようやく念願のWEリーグが発足。これはサッカー界のみならず、女性アスリートにとって大きな意味があると思います。

安藤 パリでのメダルに象徴されるように、フェンシングは世界舞台で躍進を果たしているイメージが強いです。私は、今夏のパリオリンピックでは女子サッカーを中心に見ていましたが、フェンシングは連日メダルラッシュが続いていたので興味を持つきっかけになりました。サッカー女子日本代表は2011年のW杯で優勝しているんですがご存知ですか?

宮脇 当時は中学生でしたね。澤(穂希)さんや丸山桂里奈さんたちがプレーされていたのを覚えています。女子サッカーにとって、オリンピックとW杯ではどちらの方が重要度は高いですか?

安藤 男子の場合はW杯ですが、女子サッカーはW杯はもちろん、オリンピックもすごく重要なんですよ。やはり注目度が大きいので。宮脇さんが'11年W杯の優勝を知ってくれていてよかったです(笑)。

宮脇 WEリーグでプレーされていて、女子サッカー界が変化していることを実感しますか。

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photograph by Takuya Sugiyama

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