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「エンゼルスファンは目を逸らしたくなる…」なぜ大谷翔平はMLBの歴史を創れるのか…ニック・セルべが語る“大谷の証明”とは？《MLB名物記者が語る①》
2024/12/30
「50-50」――MLBの歴史に不滅の大記録が刻まれた。特別なシーズンを現場で追い続けた取材者たちは、規格外のプレイヤーをどのように見ていたのか。米メディアの辣腕記者4人が、その衝撃を明かした。（原題：［MLB名物記者に訊く］記者席から見た異次元のシーズン ニック・セルべ「メモラブルな瞬間をさらに盛り上げてくれる」）
99敗という史上最悪のシーズンを見たエンゼルスファンにとっては、目を逸らしたくなる現実かもしれない。豪快なホームランを放つ姿も、チームメイトとハグして笑い合う姿も、はたまた審判に敬意を払う姿も、エンゼルス時代から変わっていない。だが大谷は、アナハイムでは経験できなかった“勝利の味”を知った。
つくづく思う。大谷は“持っている”選手である。意図していようといなかろうと、節目のタイミングで、自らがスターであることを証明している。彼に尋ねれば「162試合あるうちの1つです。目の前の試合で勝つことだけを……」なんて応えるかもしれない。
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photograph by Aogu Tanaka
