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「引退は一回リセットされました」テニス・錦織圭が語った復活の内幕…“近道になった”世界1位との練習と「やってみたいプレー」とは?【独占インタビュー】
'24年5月の全仏オープンで、錦織圭は'21年全米以来の四大大会出場を果たした。大舞台に戻った元世界4位は、選手仲間に大歓迎されたという。
「トップの選手とは1年、2年くらい会ってなくて、(カルロス・)アルカラスとかも、そんなに話したことはなかったけど、自然に話せた。ライバルではあるけれど、モチベーションをくれる選手たちでもあるので、うれしかったですね。みんなに会えたことと、あの場にいることで、ひとつ、出場した意味はあったのかなと思います」
若手にとって錦織は幼い頃に憧れたスターの一人だろう。対戦してみたい、と復帰を期待した選手もいたはずだ。もちろん、ファンも復帰、復活を待望した。そして、この日をだれよりも待っていたのが本人だった。'23年6月に、下部カテゴリーのATPチャレンジャーで、左股関節と右足首の怪我から1年8カ月ぶりに復帰。だが、左ひざ痛で同年7月から再び離脱した。'24年3月に米国・マイアミで復帰したが、見切り発車は失敗に終わる。
「あんまり動けないし、ひざもちょっと痛かったけど、無理やり出ました。で、また2カ月休んで」
完治するまで休むべきか、実戦で試合勘を取り戻しながら完治を待つか。全仏までは葛藤の日々だった。大会にエントリーしても直前に出場を取り消す事態が続いた。
「出れそうだけど、やっぱり練習していると痛い、みたいなのがずっと続いていた。悔しさと焦りと、どうしようかっていうのと、ネガティブな感情はひと通り経験しましたね。悔しいのが大きかった。これだけ頑張っても治ってくれないっていう」
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