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<五郎丸歩&畠山健介のW解説>相手に「攻めさせた」ことで消耗させたチリ戦「松島のWTB起用で12-13-14の防御ラインが機能した」
《畠山健介がFW目線で振り返る》ボールを持たせ“攻めさせた”。

立ち上がりからチリのフィジカルラグビーに日本は上手く対応できていました。特にディフェンスの場面で必要以上にラックに人数をかけず、すぐ立ち上がって15人が立っている状態を維持し続けました。
ラックに絡んで立てない選手が多いと、数的不利の状況に陥りかねません。フィジカルを前面に押し出してくるチリに対して数的不利になると、完全に主導権を渡してしまうリスクがある。日本は少しでも早く立ち上がる、そのスピードを生かし、相手にアタックさせて、ジワジワと消耗させるというのが、ジャブのように効いていました。現に日本のボールポゼッションは44%とチリを下回りましたが、相手にボールを持たせて「攻めさせていた」とも言えます。また、レッドカードが苦戦の要因になった大会前の国内5連戦の教訓から、「不用意に競らない」という姿勢も見て取れました。
そして前半14分、日本の22m陣内でチリのアタックの圧が緩んだところで、ジャッカルを決めたのが坂手淳史。スクラム成功率91.7%、ラインアウト成功率92.9%と、HOとしてセットプレーの安定に貢献して、FWのワークレートのクオリティを高める素晴らしいプレーぶりだったと思います。また、キャプテンの姫野和樹が不在の中で、チームをまとめるリーダーシップも発揮していました。
「コイツが持てば危険」と思わせたアマト・カファタヴァの嗅覚。
この試合でもリーチマイケルの献身性が光りました。味方のタックルミスからチリがあわや独走という場面でノックオンを誘うビッグタックル! 後半には相手を吹き飛ばす豪快な突進で、チーム4つ目のトライをマークしました。ハドルを組んだ際には積極的に発言する様子も窺えて、主将不在でもチームを牽引できるリーダーが日本には複数いることも心強く思いました。
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