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「リーチさんは練習開始30分前に来て…」早稲田ラグビー部主将・佐藤健次はジャパンで学び、覚悟の秋へ「一番の目標は“荒ぶる”」【インタビュー】

2024/10/02

 連日猛暑日が続いた2024年夏。酷暑を逃れる長野県菅平高原での大学ラグビーの練習試合。今夏最大のトピックは「ワセダ、帝京を破る」だった。それもスコアは38-14。大学選手権4連覇を目指す絶対王者に、早大が24点という大差をつけて圧勝。しかし、勝った早大の主将、佐藤健次は冷静だった。

「夏だけ勝っても仕方ない。僕が1年の夏も帝京に勝ったけど、対抗戦では負けて、大学選手権ではベスト8で明治に負けてしまった。やっぱり最後に勝ったチームが一番強いと言われるんだし、それまでの結果は関係ないかな」

日本代表トップと過ごし、大きく成長。

 この日の佐藤のパフォーマンスは圧巻だった。前半24分にラインアウトからのモールで先制トライを決めると、35分には3度にわたってパワフルなボールキャリーを見せ、相手タックラーを引きずりながら豪快なトライ。40分にもラインアウトからトライをあげ、前半だけで3トライのハットトリック。さらにスクラムでは帝京大を相手に押し込み、課題だったラインアウトでも精度の高いスローイングでボールを獲得。早大の勝因のすべてに背番号2は強くコミットしていた。

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photograph by Nobuhiko Otomo

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