記事を
ブックマークする
「みんな人生を懸けていたんだな」ゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽の“肉体改造”秘話《プロデューサーが語るドラマの舞台裏と俳優の情熱》
突如、生放送中のスタジオに乱入する極悪同盟の面々。その中心に立つダンプ松本が竹刀を振るうと、攻撃を受けた芸人たちは苦悶の表情を浮かべる。
プロデューサーの高橋信一は、10歳にも満たなかった当時の記憶を鮮明に思い出せるという。
「兄姉が見ている中で一緒に見ていたと思うんですけど、芸人さんたちを本気で殴っているように感じていました。怖かったですよね、シンプルに」
Netflixで働き始めた2020年、高橋の目に留まったのは、あのダンプ松本を題材とした企画書だった。鈴木おさむが持ち込んだ『極悪女王』の原案だ。
「当時、上司がおさむさんからプレゼンをしていただいて。持ち込まれた企画書を僕も目にして、やりたいと手を挙げさせてもらいました。企画の骨子は、おさむさんが最初に書かれたものからそこまで変わっていないです」

高橋が本作において果たした大きな役割は、白石和彌を監督に迎えたことだろう。『凶悪』や『孤狼の血』シリーズで知られる白石監督は、プライベートで会場に足を運んでいたほどのプロレス好き。また、人間の心に潜むドロドロとした感情を描き出す作家性こそ、リングに立つ少女たちの複雑な思いが混ざり合った胸の内を伝えるためには必要不可欠だった。
「企画書では、ダンプさんの生い立ちや両親との確執といった物語の色が強かったです。ただ、劇中で描かせていただいたレスラーの方々へのインタビューを通して、同期レスラーの間での友情だけではない、妬み、嫉み、葛藤といった方向に物語をシフトさせていただきました」
全ての写真を見る -1枚-プラン紹介
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
「雑誌+年額プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
この連載の記事を読む
記事


