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「3Pシュート」と「高速化」が現代バスケの全てを変えた…人気アナリスト・佐々木クリスの「戦術トレンド」解説 

ステフィン・カリー(右)は3Pシュートの通算成功数で、NBA記録を更新中
コート上のあらゆる選手が華麗に3Pを決め、かつてないスピード感で試合が動き続ける――。現代バスケは、なぜそのスタイルに辿り着いたのか。バスケットボールアナリストが詳しく解説する。

佐々木クリス=解説

 現代のバスケットボールの特徴としては、以前、例えば『スラムダンク』でバスケットボールが人気を高めた頃と比べると、試合が「高速化」し、「3Pシュートの重要性が高まった」ことが挙げられます。

 こうした流れが生まれた前段階として、ディフェンスがオフェンスを上回る時代があったことを説明しなければなりません。例えばロシアのクラブのように、5人が手を伸ばすとびっしり壁になっていて入っていく隙間がない、それくらいサイズが大きく手足も長い、しかも運動量が豊富なディフェンダーが増えてきました。そのためディフェンスが5人そろっている状態ではなかなか攻められない、ディフェンス優位と言える時代が訪れました。

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photograph by Getty Images

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