#1079
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「40本以上の3pシュートを…」田臥勇太と五十嵐圭が語り合う“死の組”突破の「4つのポイント」<同学年PGの作戦会議>

左から五十嵐圭、田臥勇太
同じ1980年生まれでポジションも同じPG、B1最年長を誇る大ベテランの2人が見たホーバス・ジャパンの勝機、秘策はいかに!? 日本代表経験もある両者がW杯の見どころを語る。

STEP1 3Pシュートを多用するスタイル

――現在の日本代表の特徴として3Pシュートの多さが挙げられます。トム・ホーバスヘッドコーチ(HC)は戦略を立てる上で現代バスケに欠かせない統計に基づいた「アナリティクス・バスケットボール」の潮流も大切にしているようですね。

田臥 そうですね。僕らが若いときにはインサイドを専門とする選手が必ずいて、そこにボールを入れてから……という形でしたけど、最近は、全選手が3Pラインの外にいて、スペースを展開することも増えました。以前であれば3Pシュートを打つのはガードのポジションの選手の仕事でしたけど、現在はインサイドの選手も“打てないといけない”時代に変わってきています。ステフィン・カリー(NBAを代表する3Pシュートの名手)を見ていれば、子どもたちも3Pシュートを打ちたくなるでしょうし……。

――帰化選手で、日本代表のセンターを務めるジョシュ・ホーキンソン選手も3Pシュートが非常に上手ですよね!

田臥 『スラムダンク』で例えると、ゴリ(赤木剛憲)や(桜木)花道がどんどん3Pシュートを打つような感じです。当時は3Pシュートが打てるセンターの河田(雅史)は珍しいタイプとして描かれていましたが、今はそれが普通ですよね。

五十嵐 そのようなトレンドに加えホーバスHCのスタイルが、そもそも3Pシュートを多用するものなのです。東京五輪の女子の日本代表が取り組んでいたようなスタイルを、男子でも上手く取り入れながらやっていますよね。規律正しくプレーできる日本人の特長を活かしたバスケをしているなと感じます。1試合でも40本以上の3Pシュートを打つのが普通になっていますよね。

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photograph by Yuki Suenaga

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