女流棋士が男性棋士に勝利しても、ニュースに取り上げられることは少なくなった。もはや特別なことではないからだ。
その先駆者となったのは昨年度、男性棋士を相手に指し分けた里見香奈女流五冠(31)である。今期に入ってからも里見はNHK杯で船江恒平六段を相手に逆転勝ちを収めて、本戦で4年ぶりの白星を挙げた。またその放送の10日後には、棋聖戦1次予選において、前期勝率7割超えで、順位戦昇級も果たした古賀悠聖五段にねじり合いの末に勝利している。
その里見が昨年、棋士編入試験を受験した時は、かなり大きなニュースになった。合格すれば「女性初」の棋士誕生だ。
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photograph by Kanta Yokoyama(Illustariton)