#964

記事を
ブックマークする

長谷部健二(ストリンガー) ~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2018/11/04
長谷部健二さん。
【ストリンガー】
ベンチに下がった選手が使っていたラケットを係員に渡す。プロテニスの試合でよく目にする光景だが、その行き先をご存知だろうか? 会場内の作業場で大量のラケットを預かり、縦横の糸を素早く張り替える仕事人、それがストリンガーだ。

 道具の進化は、プレーに大きな影響を与える。かつてテニスのラケットのストリングといえば、羊や牛の腸を用いるナチュラルガットが一般的だった。だが、現在のプロテニスでは、縦糸か横糸にナチュラルガットを用いるハイブリッドが見られるものの、主流はポリエステル系の合成素材となっている。

 その結果、新常識になったのが試合中のストリングの張り替えだ。ヨネックスストリンギングチームに所属する長谷部健二は、全豪オープンや東レ・パンパシフィック・オープン(東レPPO)といった大舞台で、その役目を担っている。

「ポリエステルは切れづらいんですが、わずかな期間でテンション(張力)が落ちるという性質もある。張りたてに最大の威力を発揮する材質なんです。そこで試合前日に張る選手が増え始め、さらに試合中にも張り替えをするニーズが生まれました」

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
キャンペーン終了まで時間
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Shinya Kizaki

0

0

0

前記事 次記事