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「日本の企業が良いと思っていたわけでは…」望月慎太郎が語ったラケットとシューズの選び方と“格上”に勝利できる理由【インタビュー】

2024/11/06

「理想とかけ離れているところはありますけど、それもそれで人生かな」

 プロ転向から3年、望月慎太郎が語ったのは現状に対する率直な思いだった。

 シングルスのATPランキングは最高129位。着実に前進しているように思えるキャリアに不満をのぞかせるのは、今まさにテニス界の勢力図が変化しているからだろう。長く続いたBIG4時代は終わりを迎え、フレッシュな才能が続々と台頭している。ATPランキング1位のヤニック・シナーは23歳、10代で全米オープンを制したカルロス・アルカラスは望月と同じ21歳だ。「常に世界のトップで戦う」という将来的な目標を達成するためには、同世代のライバルたちと対等に渡り合っていく必要がある。

「その2人だったり、他にも素晴らしい選手がたくさんいるので、簡単ではないというのはプロになってから日々感じます。厳しい世界ですけど、自分のことを信じて誰よりも努力するしかないと思っていますし、そこは自分の人生をかけてこれまでやってきたので、これからもやり続けたい」

 身長175cmの望月にとって、大柄な海外選手を相手に戦っていくのは容易なことではない。サーブやストロークのパワー、リーチの長さには当然のように差が生まれ、ラリーでは相手に主導権を握られる展開になることも多い。だが、粘り合いの根比べこそが望月にとって理想のテニスであり、それを体現したのが成都オープン予選決勝のリー・トゥ戦(7ー6、1ー6、7ー6)だった。

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photograph by ASICS

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